短大での苦い思い出

2011年5月24日 火曜日職員ブログ


先日の親子遠足はのため中止となりとても残念でした

この日のために休みの調整やお弁当の準備と、

保護者の皆様にはいろいろ配慮いただいたと思います。

職員もこの日のためにいろいろと準備をしてきたのですが、

なかなかうまくいかないものですね。

今年度の雨天中止最初で最後となることを祈るばかりです 

少し前になりますが、短大の同級生たちと久々に会ってきました。

同級生と言っても、入学したのが30歳を越えてからなので、

一回り以上年齢差があります


通常社会人が保育科に入学する場合は夜間の課程に入るのが普通なのですが、

当時の勤め先が学習塾ということもあり、仕事の時間帯が夜のため、

ごく一般の、朝から始まる短大へと入学しました。


短大を選ぶにあたっては、「教え子がいない短大」を基準に選んだので、

通学に1時間30分ぐらいかかるところになってしまい、

毎日睡魔との戦いで、仕事との両立は大変でしたが

それなりに楽しい短大生活を送ることが出来ました。


入学した短大はそれまで女子大だったのですが、

ちょうど入学した年から共学になり、

今から思うと、初めての男子学生にこんな30過ぎのおっさんを、

よく入学させてくれたものだと本当に感謝しています


同級生と話をしてて、楽しい思い出とともに、

思い出したくない記憶も蘇り、かなり赤面ものでした。


前回のブログでダンスがトラウマで、も全くダメと書きましたが、

当然の如くピアノも全くダメで、これが一番苦労しました。

不器用なためピアノの指使いで手がつってしまい、

試験の前には妻による深夜の特訓が続きました。

その甲斐あってか何となく曲らしきものは弾けるようになったのですが、

大きな壁は「弾き歌い」 

保育士ならば当然出来る「ピアノを弾きながら歌う」ということが

まるっきり出来なかったのです。


出来ない理由をその当時自分なりに分析してみると、

その一番の原因は、音痴のため自分が歌うと、

それが何の歌か分からなくなってしまい、

ピアノも弾けなくなってしまうという結論が出ました。

しかし、こればっかりは練習してもうまくならず、

家で弾き歌いの練習を始めるとあまりの雑音で妻は切れてしまい、

どうにもならない状態で、そのまま試験に臨みました。

試験の課題曲は「ぞうさん」 

先生も気を遣って易しめの曲にしてくれたのでしょう。

しかし、その気遣いもむなしく、

ピアノ弾く歌う手が止まるピアノ弾く歌う手が止まる・・・

途中で分からなくなって始めに戻る と、

一生続くのではと思う無限ループの繰り返しです

狭い部屋に試験官の先生が6人ぐらいいて、

その先生の目つきが

厳しさから哀れみへと変わっていくのが感じ取れました。

5分ぐらい過ぎ、とうとうしびれを切らしたのか、

自分のレッスン担当の先生が「ラ ファ ファ・・」

声でアシストをしてくれるではないですか!!

これぞ蜘蛛の糸と、自分の歌声は出来る限りボリュームを下げ、

一心に先生の声だけを聞き、なんとか最後まで弾き終わりました。


試験結果は当然「不可」…と思いましたが、

なんと同情点で「C」をいただき何とか単位は取得できました


後から思えば笑い話と言いたいですが、

このときの空気は未だに思い出すと寒気がします

ここまで読むと音楽が嫌いなように思われますが、

音楽はとても好きで、音感が乏しいながらも何とか音楽に関わりたいと思い、

ドラムを細々と続けています。

(ピアノも聞くのは好きで、今も松下奈緒さんの「dolce」を聞きながらブログを書いています)

今年度より太陽の子保育園でも音楽指導が始まります。

園だよりでも書きましたが、音楽指導を通じて

音楽が上手になることを目指すのではなく、

音楽が楽しくなることを目標に進めていきたいと思っています

ちなみに今くま組さんにある電子ピアノは、

短大時代に苦楽を共にしたピアノです。

園長 大庭