少し前になりますが9/18~27の期間でフィンランドへ研修に行きました。
研修と言ってもツアーではなく、
知り合いで保育を研究している方の取材に同行させてもらうという形のため、
飛行機チケットからホテルまで自分で予約し、ほぼ現地集合のような感じの旅行でした。
そのため、スケジュールが過密で観光の時間はほとんどありませんでしたが、
いろいろ視察ができ、保育園も4つ見られ、
そのうち2つは開園から閉園近くまでいることができるなど、
とても充実した研修内容になりました。
フィンランドは児童の学力レベル世界一ということで、
そのことのみが注目されがちですが、
フィンランドは言わずと知れた福祉先進国であり、
保育についても生活面でのしっかりとした取り組みの上に、
教育的配慮がなされています。
さらに言えば、生活・教育と分けること自体が意味を為さず、
それは当たり前のように一体として行われています。
※フィンランドでは保育園・幼稚園の区分はなく、
保育園的な施設のみが存在しているようです。
日本では制度上の問題も含め、生活(養護)と教育を分離させ、
それを一体的に行うという分かりにくいことをやっています。
そして現在は、教育面での注目が高まり、
養護面が軽視されつつあると感じています。
このような状況のため、フィンランドの保育や子育て支援に大きな関心をもっていて、
そんな中、今回の機会に巡り会い参加させてもらいました。
ちなみに研修内容は、
・Halssila保育園の一日見学
・ユヴァスキュラ大学で大学の先生より家族政策についてのレクチャー
・Nisula保育園の1日見学
・サンポラ図書館(インターネットバス見学含む)
・ネウボラ(出産・子育て相談所)研究グループ面談
・現地在住の日本人の方にフィンランドでの子育てについての話を聞く
・Pakkalanrinne保育園の半日見学
・Lipunkantaja保育園の半日見学
・特別支援教育授業小学校の見学
・LYHTY RY(就労支援施設)訪問
が主なところでした。
子どもたちは、様々なあそびの中から将来につながる多くのことを学んでいて、
毎日すごいなと思うことばかりでした。
研修で感じたことはまだまとめ切れていないのですが、
できることから少しずつ、今後の保育にいかしていきたいと思います。
園長 大庭