去年の十月頃の事。
家の周辺で懐かしいチャルメラの音が聞こえてきたのです。
『屋台のラーメン、食べてみたいな~』と思ったのは、私だけ?ではなく
すぐ前に住む兄もどうやら同じ事を思っていたらしいのです
ある夕暮れ時、夕飯前にの散歩でもと思い外に出ると
『チャララ~ララ チャラララララ~』 聞こえたと同時ぐらいに
兄が着の身着のままの姿で飛び出してきたのです
それもサンダル履で
慌てたあげく玄関でコケながら必死の兄
すぐにチャルメラの屋台を追いかけるのですが
残念ながら屋台のおじさんは気付いてくれず、その日は空振りに。
次の時も一足遅く、またまた空振り。
食べれないと思えば思う程、どうにかしてでも食べたいらしく
執念で 『何曜日の何時頃に来る』 と突き止めたのです
たかがラーメン、されどラーメン!
待ち構えて追いかけた結果、三回目にして
ようやく念願叶って食べる事ができました
ラーメンは素朴でどこか懐かしい味。
『美味しかった~』
何回も空振りし食べれなかった事をおじさんに伝える兄。
言うまでもなく、それから毎週
水曜日、七時半になると
の前をゆ~っくり車を走らせるチャルメラおじさんなのでした。
ps. 兄は月二のペースで食べてるようです
f.ogawa