カビの培養?

2018年12月4日 火曜日職員ブログ


カビの培養?

太陽の子保育園の保健指導のテーマは、きちんと年間計画がたてられていて、12月の保健指導のテーマは「手洗い」です。
ただ、手洗い指導は5月にもやっていて、手洗いの方法はそのときやったので、さあ何にしようかな~特に5歳児は難しい内容も理解して楽しむことができるので、何か面白いことないかなとおもっていました。

2個の寒天培地で、きれいに洗った手の菌の培養と、洗ってない手の菌を培養して、それを比べることで、手が汚れていることを実感してもらうという手洗指導用の商品をみつけましたが・・・洗った方が多くの菌が育つ場合(石けんや、手を拭いタオル、手洗いにより通過細菌が除去されるが、手指の常在細菌が浮き出して来ること等が原因とのこと)があるとのこと。培養できなかったーって失敗はいいとしても、逆の結果はちょっと困る・・・

そうしたら、みつけました。よさそうなのを。
その方法は、三枚食パンをビニールで密閉して保存。一枚はそのまま保存。もう一枚はきれいに洗った手で触って保存。もう一枚はクラスみんなで洗ってない手で触って(みんなでって!)から保存。そうするとみんなで触ったパンだけが、かびだらけになるのでそれを見ることで、手に付着する雑菌の存在が明らかになり、生徒は手洗の大切さを実感!とのこと・・・雑菌っていうか、カビかな?って気もしますが、できそうな予感。

早速5歳児クラスの先生に話すと、「パンの実験楽しそう!もし失敗しても子どもたちは大丈夫です!」とのこと。先生さすが!

どれくらいで、カビが生えるのかわからなし、それによって指導する日を変更しないといけないかも~
ということで、園児たちとやる前に、家で六年生の娘と試しにやってみることにしました。

パンによって、カビ方に違いがあるかもしれないので、パンは2種類試してみることにしました。添加物が少ない方が早くカビそうな気がしたので、添加物少なめの超熟とロイヤルブレッドを買ってみました。

6年生の娘に協力してもらって実験開始♪
密閉ビニールに「無」「きれい」「汚い」書き(書くの大好き娘が担当)
ピンセット2本と、ステンレスのコップ(ピンセット立てにしました)を煮沸して、
超熟、ロイヤルブレッドを、中に触らないように開け、ピンセットでつまんで「無」のビニールへ、(緊張~~)
次は、ピンセットて出したパンを、洗ってない手で受け取り、クラス全員が触るくらいに汚さなきゃということで、ドアノブ触ってパン触る。蛇口触ってパン触る。携帯触ってパン触る。ゴミ箱触ってパン触る。・・・と、どのくらいで結果が出るかがわからないので、クラス全員が触るよりも、汚いかも と思いながらも、両方のパンを均等に汚しまくり、密閉ビニールへ。
次は、手をきれいにきれいに洗い、よ~くキッチンペーパで拭いた手(水分がカビの原因にならないように)でパンを触ってから密閉ビニールへ。
温度が高い方が、カビが早く生えそうなので、パンは、発泡スチロールのケースで保存しました。
実験の仕込み終了~

どんなになるのか、わくわくしながら待っていると、一週後、両方の「汚い」のパンに黒いカビが生えました。
ロイヤルブレッドは30~40個ほどのぽつぽつ。
超熟は15個ほどぽつぽつ
興奮して娘に見せると、「よかったね」と上からのコメント
黒いカビのもとが、ロイヤルブレッドのほうに多めに付いたのか、ロイヤルブレッドのほうがカビやすいのか~?とりあえずロイヤルブレッド優勢

その後、ガビは着々と種類も増え
2週間後には、青、緑、ピンクの点々と茶色いシミみたいなのができました。
やっぱり、ロイヤルブレッドのほうが、少しだけ多め。

洗った手で触ったパン(超熟)は、2週間後にやっと一個だけ一個カビが生えました。カビたパンから少し匂いがするようになったので、密閉といっても、どこかに穴が開いていて入った感じも~
匂ってきたので、まだロイヤルブレットのきれいな手で触ったパンはカビがはえてきてなかったけど、実験終了。

きれいな手で触ったパンがカビるのを確認できてないけれど、カビの元気さから、保健指導はロイヤルブレッドで。指導の時期は、年内で終わらすために、12月前半にすることにしました。

                              事務所 M.A