すこしづつ

2013年3月1日 金曜日職員ブログ

子供は、だんだんと何でも自分でやってみたくなるんですよね。

いままで出来なかったことがすこしずつ出来るようになり、

それを褒めてもらえると、また他のこともチャレンジして、

「見て見て!自分で出来たよ!!」って走って嬉しそうに報告に来るんですよね。

そして、「できたんだね。すごいね!」答えると、

これまた嬉しそうに笑ってから、また走り去っていく(笑)。

 

大抵のことなら、このやり取りになるんですが、

今回は違いました・・・。

 

いつものように「お母さん、見て見て!やってみたよ!」とリビングの扉が開き、

お風呂から上がったばかりのホカホカに湯気が立っている息子が入ってきました。

私は、「何々?」と聞きながら息子の方を見ました。

 

え?

と目を疑いました。

なんだろう、今のは?と自問自答・・・。 一旦、否定します。

 

改めて二度見してみます。

何でそうなった?と思いながら、そして笑いそうにもなりました。

 

何とそこには、『確かに』前髪が無い息子が自信満々に立っているんです!

私の口から出たセリフは、もちろん「よくできたね」ではなく、

「えーーーーーーーーー!」でえした。

 

自分で前髪を切っちゃったんです。

結構短く。

しかも前髪の真ん中だけ!

落ち武者かよ!

 

そう、お風呂に入る前に、息子の髪が耳や目にかかり始めたので、

「そろそろ髪を切ろうね。目に入ると痛くなるよ」と話をしていたんです。

そして、以前から髪を切るときは、お風呂場で切っていたことから、

息子ははさみの場所を知っていました。

「自分でやってみたの?でもそれは危ないからダメだよ」と諸々注意し、

最後に「ちょっと鏡を見ておいで」と言いました。

息子はリビングを出て洗面台の方へ行きました。

そして間もなく「わーー あーー」とため息交じりの声を出しながら

落ち込んで戻ってきました。

 

ほんとに、落ち武者のように・・・。

 

何事も経験とは言いますが、

今回は小さいとはいえ、刃物を使っていたのできつく叱りました。

 

そして翌日、改めて息子の毛が無い前髪を見て思いました。

「どうせ切るなら、すこしづつ切ればよかったのに。大雑把だなぁ」と

大人目線で思っちゃいました。

 

でも怪我が無かったのでよかったです。

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